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週刊エコノミスト Online 書評

『堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業』 老川慶喜著 中公新書 1320円

『堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業』 老川慶喜著 中公新書 1320円

 西武グループ創始者・堤康次郎。彼の猛烈な事業家人生を子細に追った秀逸な研究だ。大学在学中に起業し、商品取引や株に熱中するなど、若いころからすでに片りんをのぞかせていた。卒業後は軽井沢、箱根に着目して別荘地と住宅地の開発にのめり込むなど、「土地」が事業の中核を占めてきたことが浮かび上がる。私鉄および百貨店の経営にも乗り出し多角化を推進。その歩みは驚異的だ。息子の義明、清二の両氏がどのように事業を継いだかにも焦点を当てる。(W)


週刊エコノミスト2024年6月25日号掲載

『堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業』 老川慶喜著 中公新書 1320円

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