歴史に学ぶ経済と人類 中国 全盛はモンゴル帝国・清朝時代 繁栄と滅亡の再現か=岡本隆司
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米国トランプ政権は2018年7月6日、中国からの輸入品に25%の追加関税を課す制裁措置を発動、中国も同日、報復として米国製品に対する増税を発表した。 こうした応酬は、世界第1位・第2位を占める経済大国間の貿易戦争の様相を呈し、成り行き次第では、世界経済も大きな影響を受けかねない。
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世界経済に対する中国のプレゼンス・存在感は、ここ最近、顕著になってきた現象である。けれども、歴史をさかのぼってみれば、初めてのことでもない。現在の中華人民共和国が領有する「東アジア」が、世界にプレゼンスを発揮した時代は、史上繰り返し存在した。
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週刊エコノミスト
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