経済・企業特集

大図解・世界経済&マーケット データで分かる!8 中国・原油先物の存在感 売買高で北海ブレント超え=津賀田真紀子

    世界最大の原油輸入国となった中国
    世界最大の原油輸入国となった中国

     世界最大の原油輸入国である中国で(図1)今年3月、原油の先物取引が始まった。国際指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油と北海ブレント原油はドル建てだが、新設された上海国際エネルギー取引センター(INE)原油は人民元建てで取引される。

     中国は輸入量の多い中東産原油を上場させることで価格形成への影響力を強めるとともに、資源決済の脱ドル化を狙う。中国企業にとっても、自国通貨での取引は為替変動リスクを軽減できるだけでなく、先物を使った為替ヘッジの取引コストを節約できるなどのメリットがある。

     米国からの制裁による影響を可能な限り抑制したいロシアやイラン、ベネズエラだけでなく、ドル依存を軽減したいサウジアラビアなどの産油国にとっても、人民元で決済される原油取引を増やすことはメリットが大きい。

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