大図解・世界経済&マーケット データで分かる!6 村田製作所株vs新日鉄住金株 ピーク・底打ち一致の必然=市岡繁男
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ピーク・底打ち一致の必然 市場暴落を計るタイミング
春一番や台風、秋雷……。季節の変わり目には風雨が激しくなる。だが、それは相場の世界でも同じだ。長らく相場の主役を担っていた銘柄群が何らかの要因で失速し、売りが売りを呼んでマーケットはパニックに見舞われる。そしてその後は、それまで見向きもされなかった銘柄群が、あたかも山火事の後に新たな植生が育つがごとく、買われて上がり始めるのである。
その銘柄群とは、IT・ハイテク関連株と、重厚長大・エネルギー関連株の2大業種である。この二つの業種の間には長期の相場循環が存在する。その代表は村田製作所と新日鉄住金(2012年以前は新日本製鉄)の株価である。両社の相対株価(個別株価÷TOPIX)を重ねると、くっきりと逆相関図が浮かび上がる(図1)。TOPIXで個別株価を割るのは、市場の平均的な値動きに対してどの程度、上下しているかを測るためであ…
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