経済・企業特集

大図解・世界経済&マーケット データで分かる!6 村田製作所株vs新日鉄住金株 ピーク・底打ち一致の必然=市岡繁男

新日鉄住金株と村田製作所株のピークと底はほぼ一致
新日鉄住金株と村田製作所株のピークと底はほぼ一致

ピーク・底打ち一致の必然 市場暴落を計るタイミング

 春一番や台風、秋雷……。季節の変わり目には風雨が激しくなる。だが、それは相場の世界でも同じだ。長らく相場の主役を担っていた銘柄群が何らかの要因で失速し、売りが売りを呼んでマーケットはパニックに見舞われる。そしてその後は、それまで見向きもされなかった銘柄群が、あたかも山火事の後に新たな植生が育つがごとく、買われて上がり始めるのである。

 その銘柄群とは、IT・ハイテク関連株と、重厚長大・エネルギー関連株の2大業種である。この二つの業種の間には長期の相場循環が存在する。その代表は村田製作所と新日鉄住金(2012年以前は新日本製鉄)の株価である。両社の相対株価(個別株価÷TOPIX)を重ねると、くっきりと逆相関図が浮かび上がる(図1)。TOPIXで個別株価を割るのは、市場の平均的な値動きに対してどの程度、上下しているかを測るためであ…

残り1304文字(全文1697文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事