EV&つながる車 中核部材・技術 モーター、コンデンサーの需要拡大 機械・電子部品企業の業績押し上げ=和島英樹
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<活況!車載市場>
車の電動化が進む中、電気自動車(EV)用のモーターやコンデンサーなどで日本企業が急速に存在感を高めている。
モーター
日本電産は2017年にプラグインハイブリッド車(PHV)やEVの駆動用モーターを開発した。独自開発した冷却機構をモーターに採用し、既存品に比べ重量の削減、小型化を実現した。ギアボックスやインバーターも含めて展開する。同年末には子会社を通じて、自動車大手の仏PSAグループとEV向けモーター開発・製造などを目的に合弁会社を設立。中国で19年5月に量産開始予定だ。完成車向けでシェア4割を目指し、売上高は25年に1000億円を超えるとの予想もある。
安川電機のモータードライブシステムはマツダのデミオEVなどの駆動システムに採用されている。同社独自の電子式巻線切り替え技術とモーター制御技術をEV向けにマツダと共同開発。低速領域で必要とされる高トルクモーターの特性と、高速領域で必要とされる高回転モーターの特性を併せ持つ高性能が特徴だ。また、加速時と巡航時に十分な出力を引き出す電子式巻線切り替え技術「QMET(クメット)ドライブ」を製品化している…
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