総括!安倍政治の功罪 エネルギー政策 リスクが高い原発から全面撤退し、再生可能エネルギーを積極推進せよ=河合弘之
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安倍首相は、原発の危険性も含めてエネルギー政策をわかっていないと思う。エネルギー政策の重要性と世界のトレンドを理解できていない。その大きな理由は小泉純一郎元首相のように、本を読んだり、映画を見たりして、自分で勉強しないからだろう。経済産業省やエネルギー庁の官僚が言うことを何の吟味もしないで受け入れているように、私の目には映る。
2018年7月に閣議決定された「第5次エネルギー基本計画」(政府が策定するエネルギー政策の中長期的な方向性を示す計画)は最悪の代物だった。結局従来の方針を変えようとはせず、原発を重要なベースロード電源(一定電力を低コストで安定供給できる電源)と位置づけ、2030年度の電源構成に占める目標比率を20~22%に据え置いた。
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週刊エコノミスト
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