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経済・企業 特集

中国の闇 疑問4 「中国製造2025」は無理? 設備投資減り、ハードルは高い=関辰一

中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)は一時、米国から制裁を受けた
中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)は一時、米国から制裁を受けた

 2015年5月に発表された、10年間におけるハイテク製造業振興のための産業政策「中国製造2025」に誘発され、16年後半から発生した中国企業による投資ブームが終息に向かっている。

 中国製造2025では、(1)半導体や人工知能(AI)などの次世代情報技術、(2)高性能NC(数値制御)工作機械・ロボット、(3)航空・宇宙用設備、(4)海上設備及びハイテク船舶、(5)先端軌道交通設備、(6)省エネ・新エネ自動車、(7)電力設備、(8)農業設備、(9)新素材、(10)バイオ医療──を重点分野とした。

 同時に、情報化(情報通信技術と製造業の融合)、イノベーションの促進、品質・効率の向上、エコ(環境保護)の四つの項目で数値目標を設けた(表)。中国政府は、消費や生産の各分野における多様なデータをIoT(モノをインターネットに接続して使うこと)、センサーなどで収集・蓄積し、ビッグデータやAIなどを駆使して分析することで、新規ビジネス創出や産業の活性化を図ることを狙っている。

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