経済・企業特集

中国の闇 疑問2 ネット金融は混乱? 規制強化で残高4000億元減る=梅原直樹

     2018年の6月末から7月にかけて、中国ではネット上で資金の出し手と借り手を仲介するピア・ツー・ピア(P2P)金融プラットフォームでトラブルが頻発した。P2P業者が支払い不能になったり、夜逃げするなどして、一種の危機的様相を呈した。8月に入り、当局は緊急の規制強化に乗り出し、混乱の収拾に奔走している。

     中国のP2P金融は、15年ごろまでは規制がほとんどない中で急拡大を続けた。上海のP2P関連情報提供サイト「網貸之家」によれば、P2P業者数は、13年末時点の600社前後から、15年末には2595社と4倍以上になった。当局はそのリスクを認識していたが、基本的な規制(「インターネット上の資金融通情報仲介機構の業務活動管理の暫定弁法」)が導入されたのは16年8月であった。

     習近平政権は経済発展モデルを、投資主体から消費・サービス主体に切り変えようとしている。金融では、供給側構造改革を掲げデレバレッジ(債務残高の圧縮)に取り組む一方で、金融イノベーションを進め、これを原動力に将来の経済成長の道を切り開こうとしている。

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