銀行の生きる道 サービス乱立なら普及を阻害=淵田康之 キャッシュレスの覇者
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銀行はキャッシュレス化の勝者ともなりうるし、敗者ともなりうる。中国では、既にIT(情報技術)企業がキャッシュレス・ビジネスの覇権を握った。中央銀行の後押しも受け、銀聯カードを普及させてきた中国の銀行界であるが、2010年代に入り、モバイルQRコード(二次元コード)決済を採用したアリペイ、ウィーチャットペイなどに席巻されてしまった。
これに対して北欧諸国では、10年代前半、フィンテックの機先を制して銀行界がモバイル決済サービスを導入し、国民の幅広い支持を獲得するのに成功した。
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週刊エコノミスト
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