国際・政治チャイナウオッチ 中国視窓

チャイナウオッチ 民営企業重視に走る習政権=真家陽一

    「中国経済は下振れ圧力が強まっている。一部の企業の経営は困難が多く、長期に累積したリスクや隠れた問題が顕在化している」。米中貿易戦争を背景に、経済の先行きに不透明感が高まる中、習近平国家主席は10月31日の党中央政治局会議で、当面の経済情勢の厳しさを認めた。

    ワールドウォッチ

     この会議で強調された「一部の企業」とは、民営企業だ。中国人民銀行(中央銀行)も11月9日付で公表した「中国金融政策執行報告」(2018年第3四半期)で「一部の民営企業の経営リスクが上昇し、資金調達問題が激化した」と指摘。18年第1~3四半期に、債券の債務不履行(デフォルト)に陥った企業29社のうち24社が民営企業だったことを明らかにした。

     同期間に民営企業が発行した債券発行額は4029億元(約6兆5000億円)にとどまり、16年、17年の同期比でそれぞれ4706億元(約7兆6000億円)、602億元(約1兆円)も減少。起債が減り、資金調達が困難になっている現状が浮かぶ。経済発展を支えてきた民営企業の経営悪化は、中国の景気をさらに減速させるリスクがある。

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