チャイナウオッチ 民営企業重視に走る習政権=真家陽一
有料記事
「中国経済は下振れ圧力が強まっている」
「中国経済は下振れ圧力が強まっている。一部の企業の経営は困難が多く、長期に累積したリスクや隠れた問題が顕在化している」。米中貿易戦争を背景に、経済の先行きに不透明感が高まる中、習近平国家主席は10月31日の党中央政治局会議で、当面の経済情勢の厳しさを認めた。
ワールドウォッチ
この会議で強調された「一部の企業」とは、民営企業だ。中国人民銀行(中央銀行)も11月9日付で公表した「中国金融政策執行報告」(2018年第3四半期)で「一部の民営企業の経営リスクが上昇し、資金調達問題が激化した」と指摘。18年第1~3四半期に、債券の債務不履行(デフォルト)に陥った企業29社のうち24社が民営企業だったことを明らかにした。
残り1102文字(全文1429文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める