小説 高橋是清 第24話=板谷敏彦
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東京英語学校教師となり西郷柳子と結婚、公私ともに順風満帆の是清に越前の古着商人・福井数右衛門が畜産事業のもうけ話をもちかける。数百円を投資した是清は早速、だまされたことに気づく。
第24話 翻訳業と共立学校
明治10(1877)年9月、鹿児島の城山で西郷隆盛が切腹して西南戦争が終結したちょうどその頃、清国経由の英国商船によって長崎にコレラが上陸した。清国での流行を把握していた政府は警戒を強めていたのだが、その後コレラは横浜に上陸して東京に到達した。
日本にとってコレラは初めての経験ではない。文政5(1822)年の記録に始まり、生麦事件が起きた文久2(1862)年のコレラでは江戸だけでも7万人の死者を出していた。
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週刊エコノミスト
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