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呉製鉄所閉鎖に動く日本製鉄 「ラストベルト化」の懸念も=細川良一

    USスチールのペンシルベニアにあるコークス工場はトランプ大統領の鉄鋼製品輸入関税引き上げ後に稼働率が上昇したが、温暖化ガスの排出も増した(2018年3月)(Bloomberg)
    USスチールのペンシルベニアにあるコークス工場はトランプ大統領の鉄鋼製品輸入関税引き上げ後に稼働率が上昇したが、温暖化ガスの排出も増した(2018年3月)(Bloomberg)

     日本製鉄(日鉄)が呉製鉄所(広島県)で2023年9月までに高炉2基を含むすべての設備を止め閉鎖する。高炉を持つ製鉄所を丸ごと閉鎖するのは同社初。これがきっかけとなり、鉄鋼産業をはじめとする製造業が衰退した米国のさびついた工業地帯「ラストベルト化」が日本でも始まる、という懸念も強まっている。

    米鉄鋼王の末路

     過去最高値の更新に沸くニューヨーク株式市場で、逆行安を続ける名門がある。USスチール。鉄鋼王と称えられたアンドリュー・カーネギーを祖とし、名実ともに米国を代表する鉄鋼大手だ。

     USスチールは、八幡製鉄と富士製鉄が統合した新日本製鉄(現日鉄)の誕生まで年3000万トンの粗鋼を生産する世界最大手だった。それが今では1000万トン。

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