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小説 高橋是清 第95話 講和への道=板谷敏彦

    (前号まで)

     ロシア国内で高まる革命運動。戦況にかかわらず、欧米投資家たちは日本優勢と考え始める。バルチック艦隊が接近する中、渡米した是清は第3回公債発行を成功させる。

     明治38(1905)年3月26日、第3回公債発行の諸条件も決定し、是清たちにもようやく少し時間に余裕ができた頃である。

     是清は深井とともに、ロンドンのロスチャイルド家を訪問した。

     ロスチャイルド家はさまざまな国に向けて投資しているため、どこかの国と敵対するわけにもいかず、交戦中の国家の公債発行に対しては引き受け団には参加しないと決めていた。

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