週刊エコノミスト Onlineコレキヨ

小説 高橋是清 第96話 日本海海戦=板谷敏彦

    (前号まで)

     奉天会戦で勝利するものの露軍の包囲殲滅(せんめつ)に失敗、金も兵も尽きた日本政府は講和を模索し始める。バルチック艦隊を放ったロシア皇帝ニコライ2世には降伏する気などない。

     明治38(1905)年4月、第3回の公債募集が終了すると日本公債の価格が下落し始めた。

     ロンドンにいた是清は、今回の募集が3000万ポンドという巨額だったために募集後の市場にだぶつき感が出たこと、またロシアのバルチック艦隊がシンガポールを通過したというニュースの影響もあるのだろうと理解していた。

     そんな是清のところに、パンミュール・ゴードン商会のコッホがクレームにやってきた。

    残り2553文字(全文2835文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    7月21日号

    もう働かなくても大丈夫? ベーシックインカム入門18 Q1 なぜ今、BIの議論が? コロナ禍で覆った「常識」 誰もが困窮する時代に転換 ■市川 明代21 政党に聞く 定額給付金とBI 斉藤鉄夫 公明党幹事長 「国民の理解が『一変』 BI検討が必要な時代」 玉木雄一郎 国民民主党代表 「所得制限は社会 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット