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小説 高橋是清 第101話 賠償金=板谷敏彦

    (前号まで)

     ポーツマス講和会議が始まった。一銭の賠償も一握りの領土も譲渡してはならぬ、とニコライ2世はウィッテ全権大使に命じる。日本に負けたとは考えていなかったのだ。

     明治38(1905)年の8月、ポーツマスでは日本とロシアの講和会議が大詰めを迎えていた。

     日本の国民は戦争が始まって以降、メディアがあおり立てる連戦連勝のニュースに沸いていた。

    残り2187文字(全文2360文字)

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