教養・歴史書評

『甘いバナナの苦い真実』 石井正子編著 コモンズ 2500円

『甘いバナナの苦い真実』 石井正子編著 コモンズ 2500円

 日本人が最も多く食べている果物・バナナ。1982年、アジア学者の鶴見良行は、バナナ生産の裏に潜む低賃金労働や農薬の危険を著書『バナナと日本人』で克明に暴き出し、同書はロングセラーとなった。それから約40年。農業経済学者、農薬の専門家ら7人が結集した本書では、正規雇用を求める労働者の闘いや多国籍アグリビジネス再編とバナナの関係など、より複雑化しつつも依然として劣悪な環境にあるバナナ栽培・流通の現状をリポートする。(K)

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