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教養・歴史 書評

『「生存競争(サバイバル)」教育への反抗』 神代健彦著 集英社新書 860円

『「生存競争(サバイバル)」教育への反抗』 神代健彦著 集英社新書 860円

 日本経済の低迷が続く中、過剰に期待され、プレッシャーにさらされているのは何よりも教育分野だと著者は言う。市場も国家も、あまりにも教育に負担をかけすぎている。そして真面目な親ほど自己責任論にがんじがらめにされてしまう。そこで著者は、あえて「反社会的な教育学」を標榜(ひょうぼう)する。提案されるのは、早い年齢から「小さな起業家」を育てる現在の潮流から「消費」という人間行動を抜本的に考え、経済を深く理解しようという教育への転換だ。(P)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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