教養・歴史書評

『ポストコロナの資本主義』 岩村充著 日経BP 1600円

『ポストコロナの資本主義』 岩村充著 日経BP 1600円

 グローバリズムのなか、国家は資本を呼び込むべく、企業や富裕層を優遇する競争にいそしむ。著者は、この傾向は今後さらに加速すると懸念する。ツケを負うのは中間層だ。本書は、国家・企業・通貨の底流を読み解くだけにとどまらず、流れに抗するためのアイデアを提起。消費税に所得税・法人税を取り込むことやブロックチェーンを用いた接触履歴記録システム、株式会社に代わる組織形態の必要性など、いずれも思考を刺激する内容ばかりだ。(A)

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崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

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