教養・歴史 書評 『肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行』 平松洋子著 文藝春秋 1500円 2020年10月16日 『肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行』 平松洋子著 文藝春秋 1500円 食にこだわり続ける著名エッセイストの最新作は羊や牛、鹿など10種類の肉の生産現場を全国で密着取材した異色のノンフィクションだ。畑を荒らす猪(いのしし)を害獣から特産品に変え、地域の活性化を果たした島根県美郷町など、実に多くの人たちが生き物を“無駄なく生かし切る”ことにこだわり、品質や味を高めようと日々努力を重ねて挑戦している姿を紹介。まさに生産者の汗と魂が込められた「ソウルミート」の名にふさわしく、純粋に感動を覚える。(W) 前の記事 映画も大ヒット!『鬼滅の刃』で集英社が絶好調の一方、マンガを持たない出版社に「雑誌という不良債権」が重くのしかかっている(永江朗) 次の記事 取次大手2社が物流で協業へ=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷