教養・歴史書評

『肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行』 平松洋子著 文藝春秋 1500円

『肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行』 平松洋子著 文藝春秋 1500円

 食にこだわり続ける著名エッセイストの最新作は羊や牛、鹿など10種類の肉の生産現場を全国で密着取材した異色のノンフィクションだ。畑を荒らす猪(いのしし)を害獣から特産品に変え、地域の活性化を果たした島根県美郷町など、実に多くの人たちが生き物を“無駄なく生かし切る”ことにこだわり、品質や味を高めようと日々努力を重ねて挑戦している姿を紹介。まさに生産者の汗と魂が込められた「ソウルミート」の名にふさわしく、純粋に感動を覚える。(W)

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崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

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