教養・歴史 書評 『電池の覇者』 佐藤登著 日経BP 1800円 2020年10月30日 『電池の覇者』 佐藤登著 日経BP 1800円 乾電池が発明されたのは1887年。なんと133年前のことだ。発明者は、「乾電池王」の異名を持つ屋井先蔵(やいさきぞう)。以来、乾電池製造においては、日本は長く世界をリードしてきた。本書はまず、電池の技術的進化と、大きな革命を起こしたといわれるリチウムイオン電池について解説。やがて中国と韓国が巨額投資をして世界市場がバトル状態になり、車載用電池や定置型蓄電池をめぐるめまぐるしい攻防の様子なども入念な取材と共に詳細にリポートする。(K) 前の記事 『やってくる』 郡司ペギオ幸夫著 医学書院 2000円 次の記事 書店探訪の「御書印」プロジェクト=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷