教養・歴史書評

『働き方改革の世界史』 濱口桂一郎、海老原嗣生著 ちくま新書 840円

『働き方改革の世界史』 濱口桂一郎、海老原嗣生著 ちくま新書 840円

 労働者と経営者が、賃金や解雇をはじめ利害調整をどう図るか。労使関係のあり方は、働き方のみならず国の経済力を左右する。本書は英、米、独、仏、日の古典をひもとき、各国の歴史的経緯を明らかにする。労使関係研究の第一人者である濱口が、堅苦しい訳文を引用しつつ軽妙に解説。雇用ジャーナリストの海老原が補足する。日本は他国の理想と一見重なるが、企業別組合が労使の対立と協力という相反する要素を抱え込む矛盾が露呈したと喝破する。(A)

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