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教養・歴史 書評

『社会保障と財政の危機』 鈴木亘著 PHP新書 930円

『社会保障と財政の危機』 鈴木亘著 PHP新書 930円

 新型コロナウイルスは医療や介護、年金、生活保護の窮状をあぶり出した。社会保障研究の第一人者が各分野の課題解決へ処方箋を提示、早急な行動を促す。感染者が欧米より圧倒的に少ないのに、日本が医療崩壊の危機に瀕(ひん)しているのは、厚生労働省による対策のレベル設定が高過ぎたためと断じるなど、考察は切れ味鋭く分かりやすい。コロナ禍をきっかけに抜本改革に取り組むか、先送りしてもっと大きな危機を迎えるかの岐路にあるとの指摘は至言だ。(W)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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