プログラミング 「テックキャンプ」で効率学習=村田晋一郎
<英語、中国語、プログラミング 40代からビジネススキルを磨く>
デジタル化が進み、ビジネスの現場でもプログラミングへの理解が求められている。特に40代以上のビジネスパーソンにとっては、自らウェブアプリケーションなどの開発コードを書けるようになることも重要だが、まずはプログラミングとは何かを理解し、エンジニアとの「共通言語」を理解することが必要になる。今後はプログラミングを理解できなければ、エンジニアと意思疎通ができずに管理能力が問われる可能性もある。
プログラミングスクール「テックキャンプ」を運営するdivによると、40代以上の受講者の動機には「部下の評価を正しくできるようになりたい」「エンジニアの採用の際に理解できるようになりたい」というものが多いという。
テックキャンプは、「未経験からプログラミングを身につける」ことを掲げているが、これはdiv自体が未経験者と向き合ってきた経験による。創業時はSNS(交流サイト)向けアプリを開発していたが、未経験者にプログラミング教育を行った。その時の習熟のスピードが速かったという。
div取締役の新保麻粋(しんぼまいき)氏によると、とにかく疑問点が生じたらすぐに質問して解決し、互いに教え合う文化が社内にあり、短期間での効率的なプログラミング習得につながった。そのノウハウを提供する事業として、テックキャンプを2014年に開始した。
「質問し合う文化」
テックキャンプは現在、プログラミングを理解したい人向けの「プログラミング教養」、エンジニア志望者向けの「エンジニア転職」、デザイナー志望者向けの「デザイナー転職」の三つのコースがある。
プログラミング教養は、「ウェブサービス開発」「AI(人工知能)」「ウェブデザイン」を学習する。これらでおおむね現在のデジタル化に対応できるという。一方、エンジニア転職およびデザイナー転職は、それぞれ現場で必要な実践的な技術を身につけ転職を目指す。
料金は、プログラミング教養が、入会金19万8000円(税別)で、翌月から月額料金が1万9800円。エンジニア転職(短期集中スタイル)は一括が64万8000円(税別)、分割払いが月々2万1200円からとなっている。
東京、大阪、名古屋、福岡に教室を設け、以前は基本的に教室で受講する形態だったが、現在はオンラインでもやり切る体制を整えている。受講者はパソコンを用いて、オンラインでオリジナルの課題を解いて自主学習する。divの「質問し合う文化」を強みとし、疑問点が生じたら、その都度、学習時間中は「メンター」と呼ばれる講師にチャットなどで質問できる。エンジニア転職のコースでは他の受講者とチームで共同作業も行う。
また、プログラミング教養は通常180時間以上要する内容を60時間、エンジニア転職では通常1000時間要する内容を600時間で効率的に学習する。人によってはハードな内容となるため、「トレーナー」と呼ばれるスタッフが受講者のモチベーションをサポートし、学習をやり切る支援を行っている。
(村田晋一郎・編集部)