教養・歴史書評

『地域衰退』 宮﨑雅人著 岩波新書 800円

『地域衰退』 宮﨑雅人著 岩波新書 800円

 政府主導で「地方創生」の取り組みが続いているが、成果は上がっているのだろうか。著者は「医療や教育が成り立ちにくくなるほど人口減少が進んだ状態」を「臨界点」と定義し、少なくない地域がこれに該当すると指摘する。そして、商店数や空き家の数など具体的にデータを示し、もはや「企業城下町」が成立しなくなったこと、農業の大規模化が農家を追い詰めている実態などを分析。さらにはこの衰退をどう食い止めるかについて述べていく。(K)

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