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教養・歴史 書評

『デジタルエコノミーの罠』 マシュー・ハインドマン著 NTT出版 2600円

『デジタルエコノミーの罠』 マシュー・ハインドマン著 NTT出版 2600円

 インターネットは二つあると著者は言う。現実のインターネットと、通信や経済生活を民主化してくれると利用者が信じているフィクション化されたそれだ。著者は、既得権益とは違う可能性を開いてくれるかに思われた世界が、強大な市場支配力を持つ企業に支配されている実態を示す。それは自由で平等な競争どころか不平等を生産する装置だ。豊富なデータと経済理論でそのことを明らかにしつつ、こんなネットの罠(わな)から逃れる方法も探っていく。(K)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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