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教養・歴史 書評

『貿易の世界史』 福田邦夫著 ちくま新書 1000円

『貿易の世界史』 福田邦夫著 ちくま新書 1000円

 トランプ前米大統領と習近平中国国家主席の衝突で注目された国際貿易。研究者がその歩みを大航海時代までさかのぼって描いた力作だ。欧州諸国の植民地拡大競争や奴隷貿易、米国の覇権などを基に、貿易とは今も昔も取引に加わった双方に利益をもたらすものではなく、利害が激しく対立する“戦場”であると主張する。多国籍企業と国が富の獲得を争う現代の姿を見ると、著者の指摘通り、「自由貿易は善」の単純な論調に疑問を呈したくなる。(W)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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