教養・歴史 書評 『真実をつかむ』 相澤冬樹著 角川新書 900円 2021年3月5日 『真実をつかむ』 相澤冬樹著 角川新書 900円 森友学園問題でスクープを放ち、一躍注目された著者。そのせいでNHKの報道部門を外され退職した後も、一貫して取材を続けてきた。本書は新米記者時代に始まり、昭和から平成への移行期、阪神・淡路大震災、JR福知山線脱線事故などを経験してきた著者が、自らの取材方法をすべて明かしてつづるジャーナリズム論だ。そしてネタ(情報)を取ること、「真実をつかむ」ことを、契約の獲得や売り上げ増に相通じる行為として論じたビジネス書でもある。(K) 前の記事 『経済学の堕落を撃つ』 中山智香子著 講談社現代新書 1000円 次の記事 「色覚異常」の著者が探る 時に痛快なノンフィクション=高部知子 文字サイズ 小中大 印刷