法務・税務コロナ後に残る弁護士

弁護士がガチで選んだ!日本の「最強弁護士」分野別ランキング

    編集部と弁護士ドットコムは2月6~22日、約1万5000人の同社会員の弁護士らを対象に、「実力派弁護士」を聞くアンケート調査を2段階で実施した。

    1回目は、実績・専門性・信頼性から「実力が高い」と考える弁護士を企業法務以外で3人挙げてもらい、「刑事事件」と労働者側の「労働問題」、離婚や相続などの「家族問題」の3分野で上位10人をリストアップ。

    2回目はこの各10人から1人を選ぶ「決選投票」を実施し、330人から有効回答を得た。各分野の上位5人を紹介する。

    刑事事件

    1位 101票 神山啓史・弁護士(桜丘法律事務所)

    1997年の東京電力OL殺害事件で逮捕されたネパール人男性の弁護人を務め、再審無罪を勝ち取った。2010年に再審無罪が確定した足利事件でも弁護人を務めた。司法修習生が受ける最高裁判所司法研修で刑事弁護教官を務めていたこともあり、若手への知名度も高い。司法修習35期。

    2位 63票 高野隆・弁護士 (高野隆法律事務所)

    弁護人立ち会い権などを認めた米連邦最高裁の「ミランダ判決」(1966年)にちなみ95年に「ミランダの会」を結成。黙秘権などの権利保障を推進、近年の刑事弁護の流れを作った。オウム真理教の地下鉄サリン事件、埼玉・本庄保険金殺人事件などで被告人の弁護を手掛けた。司法修習34期。

    3位 47票 弘中惇一郎・弁護士(法律事務所ヒロナカ)

    「ロス疑惑」や、厚生労働省の村木厚子元事務次官が起訴された郵便不正事件などで無罪を勝ち取り「無罪請負人」と呼ばれることも。日産自動車前会長のカルロス・ゴーン氏の弁護人も務め、ゴーン氏のレバノン逃亡後に事務所が家宅捜索を受けたこともあった。司法修習22期。

    4位 39票 後藤貞人・弁護士(後藤貞人法律事務所)

    関西における刑事弁護の第一人者。大阪市平野区の母子殺害放火事件(2002年)で無罪判決を獲得。最高裁が示した状況証拠の扱い方についての判例は、その後の刑事弁護に影響を与えた。司法修習27期。

    5位 29票 亀石倫子・弁護士(法律事務所エクラうめだ)

    令状なしで捜査対象の車両にGPS端末を付ける捜査を「違法」とする最高裁判決を獲得(2017年)、法改正につながった。「無許可で客にダンスさせた」とされた大阪のクラブの風営法違反事件でも無罪判決を獲得、16年に確定した。新62期司法修習。

    労働問題

    佐々木亮氏提供
    佐々木亮氏提供

    1位 69票 佐々木亮・弁護士(旬報法律事務所)

    労働者側に立った労働問題の解決で著名な事務所で活躍。労働法令に違反する働き方を強いるブラック企業への対策に取り組んでいる「ブラック企業被害対策弁護団」の代表を務め、活動の中心的存在となっている。司法修習56期。

    指宿昭一氏提供
    指宿昭一氏提供

    2位 67票 指宿昭一・弁護士(暁法律事務所)

    外国人研修生を労働者と初めて認めた三和サービス事件(名古屋高裁判決)や、精神疾患のある社員の解雇を無効とした日本ヒューレット・パッカード事件(最高裁判決)など重要判決を次々獲得。17回目の司法試験で合格した苦労人の側面も。司法修習60期。

    3位 60票 川人博・弁護士(川人法律事務所)

    過労死問題のエキスパート。1991年に広告代理店「電通」社員が過労自殺し、両親が同社に損害賠償を求めた訴訟の原告代理人を務め、過労自殺における企業責任を初めて認めた最高裁判決を得た。2015年に同じ電通で起きた過労自殺事件も担当。司法修習30期。

    4位 40票 渡辺輝人・弁護士(京都第一法律事務所)

    残業代請求案件に精通。残業代や遅延損害金の自動計算ソフトも開発し、事務所ホームページで無料配布する。司法修習58期。

    5位 22票 塩見卓也・弁護士(市民共同法律事務所) 棗一郎・弁護士(旬報法律事務所)

    家族問題

    作花知志氏提供
    作花知志氏提供

    1位 48票 作花知志・弁護士(作花法律事務所)

    女性だけに6カ月間の再婚禁止期間を定めた民法の規定を違憲とする最高裁判決(2015年)を勝ち取った。婚姻時に夫婦が別姓を選べない戸籍法は憲法に反するとしてソフトウエア会社「サイボウズ」の青野慶久社長ら4人が国を訴えている訴訟の原告代理人も担当。司法修習57期。

    大谷&パートナーズ法律事務所提供
    大谷&パートナーズ法律事務所提供

    2位 47票 大谷美紀子・弁護士(大谷&パートナーズ法律事務所)

    国際離婚など国際家事事件の第一人者。外国人事件に取り組む弁護士間でノウハウなどの情報を交換できる「外国人ローヤリングネットワーク」の設立に尽力した。17年3月、国連の「子どもの権利委員会」委員に日本人として初めて就任した。司法修習42期。

    丸の内ソレイユ法律事務所提供
    丸の内ソレイユ法律事務所提供

    2位 47票 中里妃沙子・弁護士(丸の内ソレイユ法律事務所)

    年間300件以上の離婚相談を受ける。『女性弁護士がわかりやすく書いた 離婚したいと思ったら読む本』をはじめ、一般に向けた著書多数。セミナーや動画投稿サイトなどを通じ、離婚に関わる法的知識を一般向けに精力的に発信している。司法修習47期。

    4位 40票 森元みのり・弁護士(森法律事務所)

    家事事件全般、特にDVや親子問題に精通。実務家向けの著書多数。司法修習59期。

    5位 37票 森公任・弁護士(森法律事務所)

    家事事件全般、特に遺産相続問題に精通。東京家庭裁判所調停委員など歴任。司法修習33期。

    (本誌初出 弁護士ドットコム・週刊エコノミスト共同調査 「弁護士が選ぶ弁護士」ランキング 20210316)

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