教養・歴史書評

『さよなら、男社会』 尹雄大著 亜紀書房 1540円

『さよなら、男社会』 尹雄大著 亜紀書房 1540円

 女性蔑視発言を問題視された人が謝罪する時の開き直り。周りで眺める人が発する中立性を装った提案。女性差別が取り沙汰されることに対するいらだちを気心の知れた仲間で共有する安らぎ。それらはどこから生まれるのか。著者は自身の50年の人生を振り返り、男に生まれた人が、男性中心の社会で身につけていく思考様式を明らかにする。力に従い、弱さを否定するがゆえ、感情や感覚を忌避する。それが論理性の正体だが、生き方の一つに過ぎないのだ。(A)

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