教養・歴史書評

『ストックホルムの旭日』 牛村圭著 中公選書 2200円

『ストックホルムの旭日』 牛村圭著 中公選書 2200円

 明治時代、日本は新しく入ってきた陸上競技という文化にどう接したのか。研究者が膨大な資料を基に、当時のスポーツ関係者らが戸惑いながらも受け入れ、その効用に気付いて普及に努め、近代五輪に初めて選手を送り出すまでの歴史を細かく再現。「運動は身心を鍛える手段」との認識が広がり、誕生して間もないクラウチングスタートなどの技術を指導書で詳細に解説。スポーツで欧米のような文明国に追い付こうとする涙ぐましい努力が胸に迫る。(W)

 

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