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教養・歴史 書評

『財務省の「ワル」』 岸宣仁著 新潮新書 814円

『財務省の「ワル」』 岸宣仁著 新潮新書 814円

 かつてエリート中のエリートと評されたが近年は不祥事続発で地盤沈下が著しい財務省のキャリア官僚。その生態と出世の条件を、長年取材してきたベテラン記者が解説。政治家や他省庁と交渉することなどから、秀才ではなく遊びもできるしたたかな「ワル」タイプの人材が評価されたと指摘。しかし、その文化が不祥事を生む土壌になったと分析する。非効率な長時間労働を嫌がり若い人が定着しない潮流を変えようともがく上層部の姿は悲痛だ。(W)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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