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教養・歴史 書評

『ナラティブ経済学』 ロバート・J・シラー著 東洋経済新報社 3080円

『ナラティブ経済学』 ロバート・J・シラー著 東洋経済新報社 3080円

 市場の不合理性の研究で2013年にノーベル賞を受賞した経済学者が、その不合理性をマクロ経済に広げて論じる。バブルや恐慌などの経済的事象は「ナラティブ」(「物語」「話術」を意味する英語)との相互作用と捉え、大恐慌からビットコインまでの経過をたどる。ナラティブとは「持ち家は成功の証」「機械が人間の仕事を奪う」といった物語であり、ナラティブを理解して経済学を開かれたものとするには人間の思考や物語を分析する人文学の知見が有効と説く。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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