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教養・歴史 書評

『ウミガメは100キロ沖で恋をする』 菅沼弘行著 方丈社 1650円

『ウミガメは100キロ沖で恋をする』 菅沼弘行著 方丈社 1650円

 絶滅の危機に瀕(ひん)するウミガメを救おうと世界の熱帯を回る著者。半世紀近く重ねてきた生態調査などの経験の貴重な記録で、人間には「保護」できるほどの知識も能力もないと指摘。広く行われている卵の移植は効果なしと断じるなど、さまざまな誤解を否定し、ウミガメのライフサイクルに人が関わらない「保全」こそが重要と主張する。現地で卵の盗掘人を自腹で監視人に雇うなど、一見型破りだが地道な活動がウミガメの苦境を打開すると信じたい。(W)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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