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教養・歴史 書評

『書物と貨幣の五千年史』 永田希著 集英社新書 990円

『書物と貨幣の五千年史』 永田希著 集英社新書 990円

 ともに電子化が進む書物と貨幣。その歴史は情報を扱う手間と時間を省略し、ブラックボックス化してきた過程だと本書は読み解く。書物であれば口承で語り継いだ物語を文字で書き表すようになり、羊皮紙や木簡が紙に代わり、印刷によって爆発的に普及した。貨幣はそもそも多様なモノの価値を一つの記号で表す。金属から紙幣、口座残高へと転じた。閉じられたブラックボックスを一つ一つ開けることで、不可視化された情報に操られることにあらがう。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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