新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 書評

『目の見えない白鳥(しらとり)さんとアートを見にいく』 川内有緒著 集英社インターナショナル 2310円

『目の見えない白鳥(しらとり)さんとアートを見にいく』 川内有緒著 集英社インターナショナル 2310円

 全盲の白鳥さんは絵画などを鑑賞するため頻繁に美術館を訪れ、言葉で説明してもらい概念として作品を理解するという。そんな彼に関心を持ち同行し続けた著者が、美術と向き合う意味などを改めて考えた。彼に作品の内容を口頭で伝えるうちに感じ方は人それぞれで、他の人の気持ちを完全に理解するのは不可能で寄り添うしかないことに気づく。多様性の意味や障害、差別にも思いをはせる。視野を広げてくれる示唆に富んだ貴重な探究の記録だ。(W)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事