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教養・歴史 書評

『何もしない』 ジェニー・オデル著 早川書房 2530円

『何もしない』 ジェニー・オデル著 早川書房 2530円

 原題には「注意経済(アテンション・エコノミー)への抵抗」とある。SNSにクリックを誘う映像やキャッチコピーがあふれ、人々が向ける関心が企業に利益をもたらしている。関心を引くよう巧みに設計されたプラットフォームも利益を得る。本書は「SNSを離れ、有意義に時間を使おう」と説くこともまた、その世界の内部に過ぎないとみる。アーティスト・作家である著者が注意を向けるのは、アートであり自然。時間と空間を共有して対話することに基盤を置く。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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