教養・歴史書評

『何もしない』 ジェニー・オデル著 早川書房 2530円

『何もしない』 ジェニー・オデル著 早川書房 2530円

 原題には「注意経済(アテンション・エコノミー)への抵抗」とある。SNSにクリックを誘う映像やキャッチコピーがあふれ、人々が向ける関心が企業に利益をもたらしている。関心を引くよう巧みに設計されたプラットフォームも利益を得る。本書は「SNSを離れ、有意義に時間を使おう」と説くこともまた、その世界の内部に過ぎないとみる。アーティスト・作家である著者が注意を向けるのは、アートであり自然。時間と空間を共有して対話することに基盤を置く。(A)

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崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

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