日本沿岸に続々と漂着する「軽石」の正体=鎌田浩毅
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日本沿岸に軽石漂着 「100年に1度」大噴火で噴出/75
小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で放出された軽石が今、沖縄県の沿岸に漂着するほか、高知沖の海域でも確認されている。すでに魚の養殖や船の運航などに大きな支障を来しており、今後は本州への到達も懸念される。今回の噴火は日本の領土・領海では100年に1回あるかどうかの大噴火であった。
福徳岡ノ場は東京から約1300キロ南の太平洋にある。噴火したのは8月13日で、噴出したマグマの量は約5億立方メートルと見積もられている。この量は、江戸の街に5センチの火山灰を降り積もらせた1707年の富士山噴火(約7億立方メートル)に匹敵する。もし陸上で噴火していたら大災害になっていたはずである。
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週刊エコノミスト
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