新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

資源・エネルギー 鎌田浩毅の役に立つ地学

日本沿岸に続々と漂着する「軽石」の正体=鎌田浩毅

日本沿岸に軽石漂着 「100年に1度」大噴火で噴出/75 

 小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で放出された軽石が今、沖縄県の沿岸に漂着するほか、高知沖の海域でも確認されている。すでに魚の養殖や船の運航などに大きな支障を来しており、今後は本州への到達も懸念される。今回の噴火は日本の領土・領海では100年に1回あるかどうかの大噴火であった。

 福徳岡ノ場は東京から約1300キロ南の太平洋にある。噴火したのは8月13日で、噴出したマグマの量は約5億立方メートルと見積もられている。この量は、江戸の街に5センチの火山灰を降り積もらせた1707年の富士山噴火(約7億立方メートル)に匹敵する。もし陸上で噴火していたら大災害になっていたはずである。

残り1016文字(全文1338文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事