新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 書評

『金融化の世界史』 玉木俊明著 ちくま新書 924円

『金融化の世界史』 玉木俊明著 ちくま新書 924円

『21世紀の資本』の著者ピケティが「放っておけば格差は拡大する」と論じたことに、欧州の近世経済史を研究する著者は違和感を覚えた。むしろ近現代に格差が一時的に縮まった後、拡大したのはなぜかを問う。大衆消費社会が経済水準を一律に押し上げ格差を縮めたが、金融自由化で金融業が拡大した結果、一部の人々に富が集中している。経済成長は続くが、豊かさは増していない。GDP(国内総生産)から金融業の付加価値を除いた経済指標を提起する。(A)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中郁次郎 一橋大学名誉教授「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化■大垣昌夫23 Q&Aで理解す [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事