教養・歴史 書評 『台湾流通革命』 佐宮圭著 ちくま新書 1056円 2022年8月26日 『台湾流通革命』 佐宮圭著 ちくま新書 1056円 台湾にコンビニエンスストアを導入し、流通業の近代化に大きく貢献して「流通の父」と称された徐重仁氏。人々の暮らしを豊かにすることを目指し、失敗や困難を乗り越えてきた波乱の一代記だ。日本のビジネスモデルを手本にしながらも、単なる模倣でなく台湾流にローカライズすることに努め、コンビニの駅構内出店やいれたてのコーヒー販売は日本より先んじるなど創意工夫を凝らした。物流やITの基盤も整備。題名通り革命を起こした巨人だった。(W) 前の記事 『中国のデジタルイノベーション』 小池政就著 岩波新書 902円 次の記事 『応援消費』 水越康介著 岩波新書 968円 文字サイズ 小中大 印刷