教養・歴史書評

『台湾流通革命』 佐宮圭著 ちくま新書 1056円

『台湾流通革命』 

佐宮圭著 ちくま新書 1056円

 台湾にコンビニエンスストアを導入し、流通業の近代化に大きく貢献して「流通の父」と称された徐重仁氏。人々の暮らしを豊かにすることを目指し、失敗や困難を乗り越えてきた波乱の一代記だ。日本のビジネスモデルを手本にしながらも、単なる模倣でなく台湾流にローカライズすることに努め、コンビニの駅構内出店やいれたてのコーヒー販売は日本より先んじるなど創意工夫を凝らした。物流やITの基盤も整備。題名通り革命を起こした巨人だった。(W)

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