教養・歴史書評

『韓国文学の中心にあるもの』 斎藤真理子著 イースト・プレス 1650円

『韓国文学の中心にあるもの』

斎藤真理子著 イースト・プレス 1650円

 韓国文学への注目が高まっている。本書は、翻訳者が読書案内の形をとりながら韓国の歴史・社会を知る扉を開けてくれる。女性の置かれた社会的不平等が日本に通じるとしてベストセラーとなった『82年生まれ、キム・ジヨン』から「文学の背骨に溶け込んだ朝鮮戦争」まで時代をさかのぼる。朝鮮戦争が舞台の小説に接した日本の作家・中上健次は「なんでこんな大事な大きな悲劇を知らなかったんだろう」と述べたという。本書を読んで同じことを思った。(A)

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