教養・歴史書評

『韓国文学の中心にあるもの』 斎藤真理子著 イースト・プレス 1650円

『韓国文学の中心にあるもの』

斎藤真理子著 イースト・プレス 1650円

 韓国文学への注目が高まっている。本書は、翻訳者が読書案内の形をとりながら韓国の歴史・社会を知る扉を開けてくれる。女性の置かれた社会的不平等が日本に通じるとしてベストセラーとなった『82年生まれ、キム・ジヨン』から「文学の背骨に溶け込んだ朝鮮戦争」まで時代をさかのぼる。朝鮮戦争が舞台の小説に接した日本の作家・中上健次は「なんでこんな大事な大きな悲劇を知らなかったんだろう」と述べたという。本書を読んで同じことを思った。(A)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事