教養・歴史 書評 『世界はさわらないとわからない』 広瀬浩二郎著 平凡社新書 1034円 2022年8月26日 『世界はさわらないとわからない』 広瀬浩二郎著 平凡社新書 1034円 自らを「座頭市流フィールドワーーカー」と称する著者は、13歳の時に失明。その後、筑波大学付属盲学校から京都大学に進み、「触」をテーマにさまざまな実践的研究やイベントに取り組んできた。本書は、その活動の集大成ともいえる「ユニバーサル・ミュージアム—さわる! “触”の大博覧会」(2021年9〜11月)の成果をベースに展開。全盲の文化人類学者が、新型コロナウイルス禍という「さわれない時代」に改めて「さわる」ことの無限の可能性を問う。(K) 前の記事 『中国のデジタルイノベーション』 小池政就著 岩波新書 902円 次の記事 『応援消費』 水越康介著 岩波新書 968円 文字サイズ 小中大 印刷