教養・歴史 書評 『みずほ、迷走の20年』 河浪武史著 日経BP 1760円 2022年9月2日 『みずほ、迷走の20年』 河浪武史著 日経BP 1760円 20年以上前に誕生したみずほグループ。「世界の五指に入る」の目標とは裏腹にシステム障害など不祥事が絶えず、メガバンク3位の地位に安住。まさに迷走の歴史をベテラン記者が検証した。発足自体、母体の3行が破綻を逃れようと統合したという後ろ向きな動機のため、明確な戦略がなく不良債権処理に追われ、システム構築に十分な投資をしなかったツケが来ていることが分かる。新経営陣の目指す方向も解説。変革できるかどうか目が離せない。(W) 前の記事 『台湾流通革命』 佐宮圭著 ちくま新書 1056円 次の記事 連載中止になった菊池真理子氏のコミックを単行本化=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷