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教養・歴史 書評

『経済学の壁』 前田裕之著 白水社 2420円

『経済学の壁』 前田裕之著 白水社 2420円

 経済学者の見解や政策提言はもっともらしく、あるいは何かを切り捨てるように聞こえる。そこには暗黙のうちに置かれた所属学派の前提がある。例えば「人間は合理的に選択し行動する」のような。一言で経済学といっても、主流を占める学派のほかに多様な学派が存在する。長年、経済紙記者として経済学界を取材してきた著者は、部外者ならではの視座で各学派の根っこと相互関係をたどる。この見取り図があれば、学者の発言を客観視できるだろう。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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