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教養・歴史 書評

『工藤會事件』 村山治著 新潮社 1815円

『工藤會事件』 村山治著 新潮社 1815円

 北九州市で悪事を尽くし、市民も容赦なく攻撃する指定暴力団・工藤會。暴走に歯止めを掛けようとタッグを組んだ警察と検察の苦闘をベテラン記者が生々しく再現した。刑事や検事たちはまさに命を張り、組員や元組員、被害者から貴重な証言や証拠を得ようと血のにじむような捜査を続け、紆余(うよ)曲折を乗り越えて最高幹部の摘発を成し遂げた。礼賛一辺倒ではなく調整不足や判断ミスなど警察と検察の犯した失態も明らかにする公正で貴重な記録だ。(W)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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