教養・歴史 書評 『転生 満州国皇帝・愛新覚羅家と天皇家の昭和』 牧久著 小学館 3300円 2022年10月7日 『転生 満州国皇帝・愛新覚羅家と天皇家の昭和』 牧久著 小学館 3300円 中国清朝最後の皇帝・愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)と、弟の溥傑(ふけつ)。波瀾万丈な2人の生涯を著名ジャーナリストが子細に追った。溥儀は日本の関東軍が中心となり設立した満州国の皇帝となったが、清朝再興の願いを果たせぬまま終戦で旧ソ連に抑留。中国へ送還された後は文化大革命に巻き込まれ、非業の死を遂げた。そんな兄を献身的に支えた溥傑も、日本人の妻とともに歴史の荒波に翻弄(ほんろう)され続けた。日本の天皇家との深い関係も明かされる渾身(こんしん)の評伝。(W) 前の記事 『新人記者のみなさん さあ決算取材です!』 表悟志著 日経BP 880円 次の記事 紙の商社とコラボした新雑誌が発売2日で増刷=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷