豪州の政権交代で「EV普及進む」と見えたが…… 守屋太郎
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豪州で1~9月に販売された電気自動車(EV、プラグインハイブリッド車〈PHV〉含む)は2万6356台と前年同期比で65%増え、新車販売台数に占めるEVの割合は3.4%に達した。米テスラが3分の1を占め、中でも「モデルY」が5376台を売り上げた。前政権の保守連合はEV普及に消極的で、補助金などは州単位の小幅な施策にとどまる。充電ステーションの整備も2147カ所(6月末時点)と遅れている。
現政権の労働党は積極的で、EV導入企業へのフリンジベネフィット税(現金以外の報酬への課税)の免除法案を提案。豪州では報酬として社用車を従業員に貸与する慣習があり、法人需要が、地元紙によれば新車の5割超と大きいことから普及の起爆剤になる可能性がある。また、企業は年間1台当たり最大5000豪ドル(約47万円)の節税にもなる。
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週刊エコノミスト
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