シリコンバレーのバイオベンチャーから大手製薬企業へ人材流入 二村晶子
有料記事
この数カ月間、去年まで勢いがあったシリコンバレーのバイオベンチャー企業の間で、臨床試験の遅れや失敗、株価低迷による資金調達の難航などから、次々に従業員が解雇されるニュースを聞くようになった。そのようななか、カリフォルニア州の大手製薬企業、ギリアド・サイエンシズとアムジェンが人員を競うように雇用している。
ギリアド社は、転移・再発の可能性が高いトリプルネガティブ乳がんの世界初となる治療薬「トロデルヴィ」が好調だ。HIV治療薬の売り上げも堅調で、同社の関係者によると、「会社の成長に追い付いていない」ことから、人員の採用や本社の拡張を急いでいるという。一方、アムジェン社はがん、リウマチ、循環器系の薬の売り上げが伸びている。特にがん分野では、がん細胞の増殖を抑えることが難しいとされている「KRAS(ケー…
残り204文字(全文557文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める