新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 書評

『厚生労働省の大罪』 上昌広著 中公新書ラクレ 946円

『厚生労働省の大罪』 上昌広著 中公新書ラクレ 946円

 未曽有の新型コロナウイルス感染に立ち向かった厚生労働省。しかし、研究者の著者は、その対応は疑問だらけのものと指摘。構造的な課題を明らかにする。政策立案を仕切る医師免許を持った「医系技官」は行政官としての資質を厳しく問われず入省しており、国民の命や人権よりも保健所や自分たちの都合を優先する方向に進んでいると批判。官民癒着の温床となる補助金行政、不勉強で発表をそのまま報じるメディアなどの問題も厳しく指弾する。(W)


週刊エコノミスト2024年1月9日・16日合併号掲載

『厚生労働省の大罪』 上昌広著 中公新書ラクレ 946円

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事