孫崎享の読書日記 人類への励ましと警告 ホーキングの言葉を読む
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スティーブン・ホーキングの『ホーキング、宇宙を語る ビッグバンからブラックホールまで』(ハヤカワ文庫NF、740円)は20年間で1000万部以上売れたという。この種の本では異例の売り上げである。人々がこの本に特別の関心を寄せたのは、宇宙への関心でなく、著者ホーキングへの興味である。
ホーキングはケンブリッジ大学大学院に入学した次の春に筋萎縮性側索硬化症の診断を受けた。余命2、3年の診断だった。徐々に筋肉がやせ細り、年と共に手足が動かなくなり、声も出せなくなった。しかし、彼は世界的な物理学者となった。こうした点が通常の物理学者以上の関心を呼んだ。そして今回、桝本誠二著『ホーキング 未来を拓く101の言葉』(KADOKAWA、1500円)が出版された。
この本には、彼が人生と戦った言葉が紹介されている。
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週刊エコノミスト
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