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経済・企業 特集

商社 不思議7 メーカーに近付いている 電子部品の取引から派生 設備投資伴う電機事業も=編集部

オバーク解析装置。中央の円盤に半導体を載せてレーザーを照射する
オバーク解析装置。中央の円盤に半導体を載せてレーザーを照射する

 半導体や電子部品には不具合がつきものだ。仕入れた半導体製品の中から不良品を排除し、納入先から持ち込まれた欠陥品の原因究明などの業務を行っているのが、豊田通商の全額出資子会社「ネクスティエレクトロニクス(東京都港区)」のTAQS(タックス)センター(愛知県安城市)だ。

豊通は半導体検査

 8月末、同センターを取材した。作業スペースには「オバーク」と呼ばれる解析装置が設置されていた。不良品に赤外線のレーザーを照射すると、欠陥箇所から熱が発生し、回路の抵抗値が変化する。この現象を利用して問題箇所を検出する仕組みだ。現場を案内したネクスティの谷口芳邦執行役員は、「商社でこのような装置を持っているのは当社だけだろう」と強調した。

 半導体製造には、ウエハーに回路を形成する「前工程」と、ウエハーからチップを切り出して、半導体チップを保護用樹脂でパッケージングする、あるいは半導体が正常に作動するかを検査する「後工程」がある。TAQSセンターについて谷口氏は「製品を量産しているわけではないので、正確には半導体工場とは異なるが、かなり近い性質だ」と述べた。

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